奈良県立医科大学_開学80周年及び畝傍山キャンパスオープン記念
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大学の組織HPhttp://nephrology.naramed-u.ac.jp/ 教育面では、腎疾患や膠原病の講義、臨床実習を担当し、4年生と6年生のポリクリ教育を医局員全員で分担しています。 研究面では、基礎研究として遺伝子改変マウスを用いた実験を行い、成果が出始めています。また臨床研究では、健診データや糖尿病性腎症データ、日本透析医学会統計調査データ、術後の急性腎障害に関するデータなどを解析し研究を進めています。最近、2000人を超える奈良県の血液透析患者のデータベースも構築し、今後、成果を発表していく予定です。 学会活動にも力を入れており、2025年10月には、日本腎臓学会西部学術大会を主催する予定です。 このように、腎臓内科学講座は開設以降、臨床、研究、教育の各分野で着実に発展を遂げており、今後もさらに成長できるよう医局員全員が力を合わせて頑張っていく所存です。引き続き、ご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。HPhttps://naramed-respiratory.jp/肺気腫や肺線維症のモデルマウスに対する研究を、臨床研究では、COPDの胸部CT画像と予後との関連の検討、間質性肺炎合併肺癌患者の病理標本での免疫応答の検討など多岐にわたります。学会活動においても、呼吸器学会近畿支部長、呼吸器学会常任理事を務め、さらに健康日本21(第三次)日本呼吸器学会プロジェクト「木漏れ陽COMORE By 2023」ワーキンググループ長として日本の呼吸器学会を牽引しています。これらの活動の一環として、自治体における健診事業と協力し、喫煙歴と労作時呼吸困難があれば、奈良県立医科大学附属病院で精査を施行できるシステムを整備し、地域におけるCOPDの早期発見に貢献しています。睡眠時無呼吸症候群においては、奈良県立医科大学呼吸器内科学講座出身である申博_申博手机版-平台官网臨床病態医学講座の山内基雄教授が中心となり、呼吸器内科で診療?研究を行っており、2022年に西日本で1例目の「植え込み型舌下神経電気刺激療法」を耳鼻咽喉?頭頚部外科と共同して行うなど精力的に活動しています。312018年の講座開設時に申博_申博手机版-平台官网ページ用に撮影した集合写真です。医局員の写真腎臓内科学講座の開設からの歴史 腎臓内科学講座は、2018年1月に旧第一内科から独立して設立され、開講当時には約30人しかいなかった医局員が、現在では約60人にまで増加しています。関連施設には、奈良県総合医療センター、西和医療センター、市立奈良病院、宇陀市立病院、済生会吹田病院があり、2022年からは大和高田市立病院にも常勤を派遣しています。講座設立以降、□島講師が医局長として人事面や医局運営を担当し、外来医長は江里口講師、病棟医長は交代制で、2024年から松井助教が務めています。 臨床面では、教員に加えて医員、専攻医が病棟や外来業務を担当し、慢性腎臓病や急性腎障害、電解質異常、ネフローゼ症候群、透析患者、腎移植患者などの診療を行っています。腎生検は学内で年間100例前後を行い、関連施設の分も診断しています。また、関連施設以外の病院(小倉記念病院、虎の門病院、飯塚病院)でも研修してもらい、帰学後にその経験を還元してもらっています。呼吸器内科学講座 当教室は1953年4月内科学講座から独立し内科学第二講座として開講しました。初代教授に故宝来善次教授が就任され、その後1977年には東京大学第三内科から第二代教授として故三上理一郎教授が着任し、1986年には第三代教授として故成田啓助教授が昇任し、2001年には千葉大学呼吸器内科から第四代教授として木村弘教授が着任しました。2018年4月、第五代教授として室 繁郎教授が京都大学呼吸器内科から着任され、講座名が内科学第二講座から呼吸器内科学講座と改称されました。同時に診療科として呼吸器アレルギー血液内科となりましたが、2022年に血液内科が独立し、現在は呼吸器アレルギー内科として診療しております。室教授は慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の領域を中心に、多数の大学院生の研究指導も行っています。基礎研究では、奈良県立医科大学内科学第二講座出身である免疫学教室の伊藤利洋教授と共同して、医学科:臨床医学教育 腎臓内科学教授/鶴屋 和彦医学科:臨床医学教育 呼吸器内科学教授/室 繁郎

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