新校舎の演習室にて第28回日本創傷?オストミー?失禁管理学会(なら100年会館+ホテル日航奈良)スタッフ集合写真 実践基礎看護学は、2023年度に開設された新しい講座です。2024年5月に教授として升田茂章が着任し、浅野沙奈絵助教と白田梨奈助教の3名で運営しています。2025年4月から多川聖子助教が加わり4名となります。本講座は、入学後最も早く専門職としての技術である看護技術学を教育しており、看護職としての専門的な知識と技術を教授しています。また、看護における基本的な理論や実践的技術を学ぶことを目的としており、看護職者が対象者に対して質の高いケアを提供するための基盤を築きます。1年生ではコミュニケーション等の援助関係を構築する技術と生活援助技術、対象の健康状態を観察するフィジカルアセスメント、看護援助を行う思考である看護過程、2年生では診療の補助技術、ヘルスアセスメントなどを学びます。これにより、学生は対象者との信頼関係を築くためのスキルを身につけニーズを理解し、適切なケアを提供する能力を養います。 このように、実践基礎看護学は、看護職者としてのキャリアの出発点 10年前の開学70周年時は、成人看護学領域は1つの領域で、教授は一人体制で石澤が担当しておりました。この10年の大きな変化は、2019年4月に医療の進歩や看護学教育の専門性を鑑み、成人急性期看護学と成人慢性期看護学に改組され、教員も2つの領域に分かれ、石澤が初代「成人急性期看護学」の教授として着任させていただいたことです。現在成人急性期看護学の教員構成は、教授、准教授、講師、助教の4名で以前の成人看護学時代より教員の人数は減りましたが、その分「チーム急性」として抜群のチームワークで日々活動しています。 学会運営では、この10年で石澤が会長として奈良県で2つの学会を開催させていただきました。2019年5月に第28回日本創傷?オストミー失禁管理学会学術集会で、全国から2,200名超が参加されました(写真)。2023年3月には新型コロナ5類移行前のハイブリッド開催でしたが、第20回日本褥瘡学会近畿地方会を開催し、300名超の参加者がありました。となる重要な講座です。看護学の礎として学びを深め看護の専門性を高めることで、社会に貢献できる看護職者を育成することを目指しています。 まだ2年と歴史の浅い講座ではありますが、これからも学生教育と共に看護学の発展へ寄与できるように研究活動をすすめ、大学80周年のように歴史を作っていければと考えております。HPhttps://seijinkango.naramed-u.ac.jp/gaiyou.htm 次の10年としての学会運営は、2026年9月4-5日に第28回日本褥瘡学会学術集会の会長を拝命しております。この学会は会員数8,000名で学会参加者は現地4,500名超のとても大きな学会です。多職種連携学会ですので看護職が会長を拝命するのは4年に一度となっております。これほどの大きな学会ですが、奈良県での開催を決定しました。有意義な学会になるよう領域員とともに準備をして参りたいと思います。 研究においては、この10年間では、石澤が科研(B)および(C)、松田常美准教授と森脇裕美講師がそれぞれ科研の若手研究に採択されています。また、堀井えりな助教は、本学大学院看護学研究科博士後期課程の1期生として石澤のもとで博士号取得に向けて研究活動をしています。新キャンパス移転、開学80周年を経て、成人急性期看護学は更なる進化を目指し、より一層精進して参りたいと存じますので、どうぞこれからもご指導ご□撻のほどよろしくお願い申し上げます。46大学の組織申博_申博手机版-平台官网 実践基礎看護学教授/升田 茂章申博_申博手机版-平台官网 成人急性期看護学教授/石澤 美保子
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