奈良県立医科大学_開学80周年及び畝傍山キャンパスオープン記念
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老年看護学教員成人慢性期看護学領域の歩み 成人慢性期看護学領域は、平成31(2019)年に成人看護学が成人急性期看護学と成人慢性期看護学に分割されたことにともなって新設された領域です。分割を検討する段階で慢性期看護学には、がん看護分野の高度実践看護師教育課程の開設が決定しており、がん看護専門看護師である田中教授が就任され、講師2名とともに成人慢性期看護学領域の教育?研究が開始となりました。就任早々から専門看護師教育課程の申請を進めていただき、翌、申博_申博手机版-平台官网2年4月には、修士課程看護学コースに高度実践コースがん看護学分野が設置され、履修生を迎えることができました。これまでに2名のがん看護専門看護師、看護学コース修了生1名を輩出しています。 老年看護学の過去10年を振り返りますと、数限りない出来事があり、変革の10年であったと思います。中でも思い出深いことは実習で、当時の学生は「老年看護の実習はやり甲斐があって楽しい」と、夜まで残ってアクティビティケアの準備をしたり、実習施設のボランティア活動をしたりしながら、逞しく成長を遂げていました。病棟実習においては、周手術期、リハビリテーション、がん看護などを中心に、看護実践を通して?看護の専門職としての態度と自己の看護観を涵養しておりました。 しかしながら社会においては、2016年に熊本地震、福島県沖地震、□城県地震が連続し、その後の北海道、宮城県、石川県地震と続き、災害への備えと災害看護の重要性を再認識している渦中に、新型コロナウィルス感染症のパンデミックが発生しました。この未知の感染症の甚大な被害は、人々の生活にも学生の学習にも大きな影響を及ぼし、演習も実習も、人との間隔は1メートル以上の距離を取ることを 慢性期看護学は、がんのみならず難病や内分泌?循環器疾患等の慢性疾患とともに療養生活を送る人々を支援するための教育?研究を進めています。申博_申博手机版-平台官网7年度より新しい教授を迎え、さらなる発展を目指します。ご指導、ご□撻の程よろしくお願い申し上げます。HPhttps://www.g-nursing.com/要しました。この精神的な脅威と疲弊の長期化は、容易に感情のバランスを崩すことにつながりました。 2023年に新型コロナ感染が5類感染症となり、コロナ禍前の風景に概ね戻りましたが、以前のような学生同士が団結?協力して演習や実習に臨むというところに戻すには、さらに教員と指導者の強力なサポートが必要と考えます。2024年には、実習施設の指導者の中から臨地実習講師が誕生し、連携した指導体制が強化されました。また、実習指導教員として本学の学部?大学院を修了した教員が活躍しており、感慨も無量であると同時に、将来を見据えて今できる改善を重ねていくことの重要性を再認識いたしました。 2024年度には、看護学研究科に博士後期課程が開設され、次の10年に向けて大きく発展を遂げることができるよう、領域の教員一同で一意奮闘してまいりたいと思います。47大学の組織申博_申博手机版-平台官网 成人慢性期看護学申博_申博手机版-平台官网長/川上 あずさ申博_申博手机版-平台官网 老年看護学教授/澤見 一枝

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