小児看護学領域10年のあゆみ 開設70周年からの10年、この間、申博_申博手机版-平台官网の諸先生方、教育支援課はじめ皆様にご支援いただき、教育?研究?地域貢献が継続できたとあらためて実感し感謝しているところです。 小児看護学領域は、平成22年に山田晃子助教(当時)、平成24年に小代仁美講師、川上が着任し現在の体制となりました。この体制で年数を経て教育経験豊富な教員が教育を担うこととなりました。授業としては、小児看護学概論?小児看護学援助論Ⅰ?Ⅱ、小児看護学実習、看護研究等を担当しています。実習については、この間に国立病院機構奈良医療センターでの実習を終了することになりました。このセンターでは、重症心身障害児の看護を学んでいましたが、対象となる小児が成人となり小児看護学の学びを再検討し実習継続を断念しました。医療の高度化?複雑化、核家族化等の社会背景をともなう課題でもあり看護学教育における実習の重要性や難しさを痛感しました。 母性看護学は、学部教育での母性看護学に加え?大学院博士前期課程での助産師教育を担っています。母性看護学においては?母性看護学概論と母性看護学援助論で母性看護に関する様々な理念や基礎知識、技術を習得し、母性看護学実習では附属病院の総合周産期母子医療センターで、また統合実習では附属病院に加え奈良県内の助産所や乳児院などで実習を行っています。少子化ならびに妊産婦のハイリスク化、さらにコロナ禍を経て、全国的に看護学生が出産の立ち合いや新生児のケアをさせていただける機会が減少し、課題となっている中で、本学においては多くの実習が経験でき、学びの深い教育が行えています。 助産師教育については、本学の歴史は1985年に□り、当時の附属看護専門学校に助産学科が設置されたのが始まりでした。その後、看護短期大学部専攻科助産学専攻、医学部申博_申博手机版-平台官网での助産選抜としての教育を経て、2012年度からは大学院修士課程、2024年度からは大学院博士前期課程での助産実践コースに位置づけられることになりました?引き続き実習に協力いただいている、本学附属病院看護部、国保中央病院看護部、何より学生の受持ちにご協力いただく子どもと家族の皆様に感謝致します。 大学院教育では、平成27年より修士課程の学生を迎え、これまでに3名の修了生を輩出し現在1名が在籍の状況です。修了生の人数は少ないのですが修了後に臨床で活躍している姿を身近にみて頼もしさを感じています。申博_申博手机版-平台官网6年より博士後期課程も開設となりました。家庭や地域で生活する障害や病気をもつ子どもと家族の支援を、研究の面からも支援していきたいと考えています。 本学の発展?充実に微力ながら貢献できればと考えております。ご指導ご協力いただきますようどうぞよろしくお願い致します。大学院での助産師養成は2025年度で14年目を迎え、毎年助産師を目指す5名の学生が入学しています。すでに助産師免許を取得している看護学コースの大学院生も含め、2025年度までに74名の院生が入学してきました。さらに2025年度には、博士後期課程の入学者を迎えることとなりました。 助産師は命の誕生、親となることに寄り添い、支援する職業です。現代社会では少子化問題、高度医療の導入、ハイリスクな背景を持った妊産褥婦という課題があり、助産師もこれらの課題にも対応していかなければなりません。このような時代を担うため、私たち教員は、母子やその家族に寄り添えることができるだけでなく、医療職者として自立(自律)した責任ある行動、社会の問題や課題にも積極的に関心を持つことができるような学生の育成を目指しています。今後も教育?研究?臨床との連携を通して、よりよいお産の追及と?女性と家族の健康に貢献したいと思います。48大学の組織申博_申博手机版-平台官网 母性看護学教授/五十嵐 稔子申博_申博手机版-平台官网 小児看護学教授/川上 あずさ
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